このような不安を抱える建築業界志望の就活生はけっこういると思います。
せっかく新卒で入社するのですから、しっかりとした企業で働きたいですよね。
しかし、実際入社してみないとわからないこともたくさんあります。
そこで今回は建築業界で働いていた私のブラックな実体験をすべてご紹介します。
ちなみに私は建材メーカーで営業をやっておりました。
建築業界の企業すべてに当てはまるわけではありませんが、「こういう企業もあるのか・・・」と参考になります。
今就職活動をいている学生さんは、この記事をもとに面接やOB訪問で質問をぶつけてこの記事に当てはまらない企業を探せばあなたの悩みは解決します。
また、ブラック企業だと気づかずにがんばって働いてしまっている人にも参考になりますのでぜひ最後までご覧ください。
それではみていきましょう!
この記事はこんな方におすすめ
- 建築業界に就職したい人
- 建築業界で営業をやりたい
- ブラック企業は避けたい、と思っている人
- 建築業界の実態を知りたい人
ブラック企業とは
そもそもブラック企業とはどのような会社なのでしょうか。
厚生労働省においても、「ブラック企業」についての定義はしていないようです。
世間一般的なイメージは・・・
- 長時間労働
- パワーハラスメント
- 過大ノルマ
- 賃金不払
- 長時間残業
- コンプライアンス意識が低い
こんな感じですかね。
建築業界での実体験
新卒で建材メーカーに入社
私は新卒で建材メーカーに入社しました。
建材とは建物に必要な資材のことです。
私が入社した会社では、ドア、窓、手すり、シャッターなどを扱っておりました。
新入社員は50人程度。
入社後の合宿研修を終えると、全国の営業所に配属されます。
そこで待ち受けていたのは過酷な労働でした。
帰りが遅く、やってもやっても仕事は終わらない。
ノルマも厳しく、朝っぱらから始まる営業会議は地獄でしたね。
苦しみながらも4年間働く
仕事を覚えれば効率も良くなるだろ。
このような気持ちでなんとか4年働きました。
当時は新卒でエネルギーがあって、ひたすらがんばることしか頭になかったですが、今思えばよく「4年もいたな・・・」という感じです。
ブラック企業を退職
退職を決意したのは5年目に突入する直前でした。
「もういいや、辞めよう」
「このままだと俺が壊れる」
しかし、辞めると決意し辞表を出したものの、今度は引き止めが始まり、なかなか辞めることができませんでした。
偉い人が代わりばんこに私を説得しに来ました。
かたくなに拒み続け、ようやく退職することができました。
建築業界におけるブラック企業の要素
それでは建築業界におけるブラック企業の要素を具体的に紹介して行きます。
これも私の実体験です。
建築業界だけでなく、他業界にも言えることなので、ぜひ参考にしてください。
タイムカードがない
社員が働いた時間が管理できていないのはブラックです。
私はブラック企業に入社した当初「社員だからタイムカードなんてないか」という感じで、気にも止めませんでした。
しかし、転職した会社はちゃんとありました。
友人の会社もPCがシャットダウンされたときが退勤時間なんだそうです。
今の時代は労働時間が管理されていない企業は少ないかもしれませんが、やはりタイムカードや、それに代わる時間管理システムは必須です。
そうしないと、どれだけ働いても証拠に残りませんからね。
仕事が分業されていない
営業がオールマイティーな会社はやばいです。
外回り、見積もり、商品発注、伝票入力、アフターフォロー、電話対応など、
私がいた職場では、ぜーーーーんぶ営業がやってました。
激務になるのは当然です。
上司がいつも残業している
上司が残業しているのは危険信号です。
一概にはいえませんが、遅くまでやることが「頑張っている」、「俺はすごいんだ」と思い込んでいます。
残業するのが当たり前の雰囲気になっています。
会社の文化としてしみついています。
その会社に居続けても、メリットがあまりありません。
仕事に慣れている、経験を積んでいる先輩や上司が遅くまで残業しているんです。
その人たちの姿は「あなたの未来」と言っても過言ではありません。
「この人たち、恋人や家族いないのかなー」
「この人たち、趣味とかないのかよー」
と、いつも心の中で思ってましたね。
まじで。
営業がやけにペコペコしている
私が「ブラックかな・・・」と実感したのは、営業マンが他部署に対していつも頭を下げていることです。
他部署に比べて下に見られている証拠です。
「それは営業でやってくれよ」と言われ、当然、営業の仕事は多くなります。
社員の給料は、営業がとってきた仕事の売り上げから支払われるんです。
営業が偉いとはいいませんが、もっとサポート体制が整ってもいいのではないでしょうか。
異常に早く出社する人
朝早く来ている人は、前日仕事が終わらなかった人です。
仕事量が多い証拠です。
その人が朝型思考で、定時に帰っているのであれば、問題ないです。
しかし、その人が「朝早い、夜も遅い」のであれば「やばい」と思うべきです。
毎週営業会議がある
週に一回以上営業会議がある会社はやばいです。
ポイントを掴んだ、短時間の会議であればOKですが、営業成績の確認や、報告だけの長い会議なんて意味がありません。
その時間があれば業務時間に回した方がいいです。
有給がとりづらい
有給は誰もが取る権利があります。
まわりが誰もとらないとか、申請するとあれこれ言われるとか、そういう会社は風通しも何もない。
女性社員が少ない
「男が働く」と言う概念が強い証拠です。
私が働いていた営業所には男性が10~15人に対し、事務職の女性は3~4名でした。
女性の方が頭の回転がきく仕事はたくさんあります。
そして何より女性の活躍が注目されている時代です。
男性が多い事実は、効率が悪い会社といえます。
飲み会が頻繁にある
同僚同士はいいかもしれないが上司絡みの飲み会が多いのは危険です。
「飲みにケーション」なんていう言葉がありますが、時間の無駄と感じたら断りましょう。
土日出勤が頻繁にある
休みの日に出勤せざるを得ない、という状況は赤信号です。
完全週休二日制なのに、取引先や他部署が土日動いていると、出勤したり電話がかかってきたりすることもしばしばあります。
建築業界だと、建設現場の職人さんは土曜も動いています。
現場で確認事項が発生すると、職人さんが真っ先に電話をかけるのが担当営業です。
部品が足りないとか、製品の寸法が違うとか、建築現場ではイレギュラーなことがいろいろ起きるのです。
私は、土日に友人と遊ぶことが多かったですが、土日も現場が動いているため、現場の職人さんとよく電話してしましたね。
遊びにも集中できない・・・・
たまたまならいいですが(あまりよくないけど)、常態化しているようならやばいです。
また、休日手当も出ないならなおさらです。
上司の指示に矛盾がある
これも「営業あるある」ですが、事務処理が多いのに、社内にいると「営業に出ろ」と言われる。
この業務量わかってるよね?
って怒りがこみ上げてきます。
体験談
私は、営業に出たフリをして、ファミレスで事務処理をすることがけっこうありました。
言葉使いが悪い人がいる
建設現場での打ち合わせも営業の仕事です。
現場監督さん、職人さん、施主さん、いろいろな人と打ち合わせをする機会が多いです。
その建築現場での打ち合わせにおいて私が感じたことは「まぁ口が悪い・・・」ということです。
職業柄なのか昔ながらなのかわかりませんが、タメ口、怒鳴る、いやみ、そんなのばっかりでした。
もちろん紳士的な人ももちろんいましたけど、それは一部ですね。
とにかく「現場は口が悪い」、これが建築業界の強い印象です。
ホワイト企業とは
それでは、逆にホワイト企業とはどんな職場でしょうか。
現在私が在籍している会社を少し紹介します。
前職とは真反対です。
ホワイト企業
- 定時に帰れる
- 営業ノルマがない
- 営業会議は月1
- 女性社員が多い
- 営業が会社を回している意識
- 営業が会社の心臓
- 有給がとりやすい
もちろん、これはどうなの?
という点はいくつかありますが、前職のブラックぶりに比べると断然「ホワイト」です。
建築業界を志望する就活生がやるべきこと
自己分析をする
まずは自己分析をしっかりしましょう。
営業や総務、マーケティングなどさまざまな職種があるなかで、自分に向いているものは何か、自分のやりたいことは何か、整理しましょう。
家族や友人に、自分がどのような性格や特徴があるのか、客観的な意見を求めるのもいいでしょう。
企業研究や業界研究
建築業界は1年も経てばトレンドや景気の良し悪しが変わってきます。
また、ひとことで建築業界といってもさまざまな企業があります。
- ゼネコン
- 工務店
- ハウスメーカー
- 建材メーカー(サッシ、住宅設備、木材、建具、壁材など)
- 管理会社
- 不動産
- 建材商社
自分はどのような企業に興味があるのか整理しておきましょう。
インターンシップやOB訪問
興味のある企業が具体的にある人はインターンシップやOB訪問をして情報を集めましょう。
やはりリアルな情報は現場にあります。
働いている人から情報を得られることは、ブラック企業を避けることができたり、入社後のミスマッチを防ぐことができたりいいことがたくさんあります。
ぜひ活用しましょう。
おすすめの就活エージェント
エージェントを利用すると得られる情報量が格段にアップします。
また、情報収集だけでなく、就活に役立つサービスがたくさん利用できます。
でもエージェントを利用するといっても、数がたくさんあってどのエージェントに登録したらわからないですよね。
そこで今回おすすめする就活サービスがあります。
それは新卒エージェント UZUZです。
「ウズウズ」と読みます。
私が注目するウズウズの強みはこれ。
ウズウズの強み
- エントリーシートの添削受け放題
- 面接対策
- 厳しい自社基準でブラック企業を徹底排除
このなかで特に注目するのは「厳しい自社基準でブラック企業を徹底排除」です。
いろいろな就活サービスがありますが、紹介する企業からブラック企業を除くことをここまで大々的にうたっているサービスはウズウズだけです。
「ブラック企業はなんとしても避けたい」と思っている学生さんにはとても安心なサービスです。
気になる人は新卒エージェント UZUZに無料相談してみてくださいね。
既にブラック企業で働いている人
既にブラック企業にいる人は、転職を考えるきっかけになったのではないでしょうか。
既につらいと感じている人は言うまでもありませんが、
「これが働くということなのか。頑張らなくては!」
と思って激務の日々を耐えている人はすぐに次の行動に移しましょう。
ブラック要素を書き出す
まずは、「嫌だな~」と感じることを、ノートに全て書き出しましょう。
ブラック要素は、感じ方に個人差があります。
夜遅いのはつらいけど、飲み会が多いのは嫌いじゃない。
ノルマは厳しいけど、営業自体はやりがいがある。
などなど。
人によって感じ方が違うと思います。
ポイント
頭であれこれ考えるより、ノートに書くことで何が嫌なのか、はっきりさせることができます。
誰かに相談しよう
嫌なことを書き出したら、
同僚、先輩社員、家族、友人、転職エージェントなどに相談しよう。
「知人は話しづらい」という人は、転職エージェントがいいかもしれません。
「辞めるつもり」なのに、いまさら相談しても意味無いじゃん。
と思いますよね。
そんなことはありません。
相談することにより、思わぬ解決方法が見つかるかもしれないからです。
例えば
- 嫌いな上司は、水面下で異動が決まっている
- 他部署への異動願いを出す
- クライアントの担当を変えてもらう(営業の場合)
などなど。
辞めなくもいい選択肢が見つかる可能性があります。
注意ポイント
少しでも「これを言ったら恥ずかしい」と思ったりして、
伝えられない部分があると、大事なポイントを考慮されないままアドバイスされてしまいます。
相談するときは全部包み隠さず相談してください。
アドバイスをもらえたら、自分が書き出したブラック要素をもう一度整理しましょう。
自分のやりようによっては解決できるのか。
自分にはどうすることもできない問題なのか。
改めて整理しましょう。
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転職前のワンポイント
退職を決心したら、必ず貯金額を確認しましょう。
これは、辞職してから次の職場を探すケースですが、転職がすんなり決まらない場合があるからです。
私の場合、次の職場が決まるまで半年かかりました。
少々甘く見ていた面もありますが、中途採用は甘くないと痛感しました。
在職中に転職先が決まる人はいいのですが、それができない人もいるでしょう。
できない人は、半年程度は無給でも生活できるぐらいの貯金は貯めておくと良いでしょう。
特に一人暮らしの人は家賃や光熱費など、それと、転職活動における交通費、何かスキルを身につけたい人は学習費用など、ある程度の貯金があれば安心ですからね。
とは言っても、「辞めたい」と思ってから貯金を始めるのはけっこうツライです。
ですので、やはり日ごろから貯金はしておくべきですね。
貯金するお金なんてない・・・という人はお金の無駄遣いを見直してみてはいかがでしょうか。
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辞められない人は退職代行を使おう
退職代行とは
社員が会社を退職したいとき、社員に代わって退職の処理を行ってくれるサービスのことです。
退職代行のいいところ
- 会社への連絡不要で退職できる
- 退職代行依頼後は出勤しなくても良い
- 違法行為なく退職できる
引き止められている時間がもったいない
「よーし、ついに辞表出すぞ!」
となっても、すんなり辞められない人もたくさんいます。
私も上司や先輩にかなり引き止められました。
「もう1年頑張れ」
「辞めてどうするんだ?」
「絶対後悔するぞ」
「後任が採用されるまで待ってくれ」
なんて言われ続けて、辞表提出から3~4か月経ってやっと辞めることができました。
長かった~・・・(ため息)
でもその時間はとってももったいないです。
辞められない人は思い切って退職代行も考えましょう。
割り切ることが大事
まじめな人に多いのは、
「会社を辞めることを人に頼るのは逃げているような感じがする」
「自力で辞めないとなんかスッキリしない」
「会社の人の目が気になる」
という感じだと思います。
しかし、そこは気にせず、割り切りましょう。
だって、
お店に行くのが面倒だから、宅配サービス使いますよね?
お酒飲んで車で帰れないから、運転代行を使いますよね?
家の掃除が面倒なときは、掃除代行を使いますよね?
子供に勉強を教えられないから、塾に行かせてプロに任せますよね?
退職代行も同じなんです。
面倒くさい、ややこしい、自分の力でどうにもできないことは、プロに任せてしまえばいいんです。
(本当にいいんですかね?)
いーーーーんです!
私はなんとか自力で辞めることができましたが、もしあの頃に退職代行サービスがあることを知っていたら、即行使ってましたね。
もちろん費用はかかりますが、まずは相談することからはじめてみましょう。
東京都労働委員会に認証されている退職代行ガーディアン なら無料相談をやってます。
まとめ
建築業界は確かに怖い職人さんがいたり現場監督さんの口が悪かったりするまだまだ男性色が強い業界です。
そのうえ残業も多い企業もあるでしょう。
私も建築業界で激務をこなしてきましたが、社会人としての基礎をたたき込まれたことは良かったと思います。
みなさんもせっかく建築業界を志望されているのですから、しっかり企業を見極めて就職を成功させてくださいね。
ですので、この記事を参考にしていただき、企業選び、情報収集、エージェント選びの参考にしましょう。
ブラック企業に勤務中の人は、
- ブラックかなと思ったらすぐに分析しよう
- 嫌なことは全て書き出そう
- 包み隠さず誰かに相談しよう
- 解決策や転職の気持ちが固まったらすぐに行動しよう
- なかなか辞めることができない人は退職代行を使おう
マジメな人ほどブラック企業に長くいてしまう傾向があります。
しかし、人生は一回、ブラック企業で我慢している時間はとてももったいないです。
とにかく、すぐに行動して、新たな一歩、新生活をいち早くはじめましょう。
退職代行を無料相談したい方は退職代行ガーディアンを参考にしてみてください。
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