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サッカーの審判が笛を吹くときはどんな場面? 初心者の審判は必見!

referee

サッカーの審判が笛を吹くときってどんな場面?

こんな疑問にお答えします。

 

特にサッカー未経験の方や、子供が所属するサッカーチームでパパコーチとして審判をはじめる方にとっては抑えておきたいポイントです。

サッカー経験者の私でさえ、資格を取るときにけっこう勉強になったので、この記事を通じて初心者の方に紹介します。

 

この記事を読んでいただければ、「なんでもかんでも笛を吹いているわけではないんだな」とわかりますし、審判デビューのときに恥をかかなくて済みます

とは言っても、確かに審判は場数を踏んで慣れていくのですが、しっかり笛を吹く場面を把握しておくことで審判デビュー戦にむけて自信につながります

サクッと読み終えることができるのでパパッといきましょう!

 

この記事を書いた人

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  • 当ブログの運営者:ライド
  • サッカー指導者D級ライセンス
  • サッカー審判3級
  • 審判歴10年・年間50試合以上を担当(小学生から社会人まで)

審判が笛を吹く場面

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サッカーの審判(主審)が笛を吹く場面は4つです。

笛を吹くタイミング

  • キックオフ
  • プレーを停止するとき
  • プレーを再開するとき
  • 停止されたプレーを再開するとき

文章にするとけっこう堅苦しいイメージがありますが、いたってシンプルですのでひとつひとつ解説していきます。

 

キックオフ

まずはキックオフのときです。

具体的にキックオフというと、

  • 前半の開始
  • 後半の開始
  • 延長戦がある場合は延長戦の前半開始と後半開始
  • 得点後のキックオフ

このようなものです。

 

プレーを停止するとき

プレーを停止するときはこのような場面が多いです。

  • ファウルがあったとき
  • 負傷者が出たとき
  • プレーを止めるべきときにプレーを続けてしまっているとき
  • 前半、後半の終了時

競技規則にも「停止」という言葉が頻繁に出てきますが、少年サッカーでの「停止」はおおかたこのような場面が多いです。

 

プレーを再開するとき

プレーを再開するときはこのようなときです。

  • PK(ペナルティキック)のとき
  • フリーキックのとき、壁を規定の位置まで下げたとき
  • 飲水タイムを終えて試合を再開するとき

 

停止されたプレーを再開するとき

  • 負傷者の治療が終わり、プレーを再開するとき
  • 選手交代があり、試合を再開させるとき
  • 警告や退場処分があり、その後試合を再開させるとき

 

 

笛を吹かないとき

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笛を吹かない場面も確認しておきましょう。

笛を吹かないとき

  • ゴールキック
  • コーナーキック
  • スローイン
  • 得点
  • ドロップボール
  • フリーキック

 

フリーキックには注意点があるので紹介します。

フリーキックの笛

フリーキックのとき、「壁が近い」と選手から言われたら、ピピッと笛を吹いてプレーを停止します。

そして規定の位置まで壁を下げます。

そしてこの後が大事です。

笛を吹いて壁を下げたので、必ず笛を吹いて再開します。

少年サッカーではけっこう笛を待たず蹴ってしまう選手もいるので、キッカーに「笛を吹いてから再開すること」を必ず伝えましょう。

ちなみにシグナルとしてはこんな感じです。

 

いかがでしょうか。

意外と吹かない場面も多いですよね。

これは「不必要な笛を多く吹きすぎると、本当に必要な場合に効果が薄れることになる。」からです。

競技規則でも確認しておきましょう。

 

 

笛を吹くときのシグナル

referee

主審は笛を吹くだけでなく、笛を吹くときの「シグナル」も大切です。

キックオフ

キックオフのシグナル

キックオフのときは片手をキックオフチームが攻撃する方向を指します。

主審シグナル・斜め上に片手あげる

キックオフにおける主審の立ち位置

丸印が、キックオフにおける主審の立ち位置です。

矢印は攻める方向です。

 

左エンドのチームがキックオフをするときは、赤丸のところに立ちます。

逆に右エンドのチームがキックオフをするときは、青丸のところに立ちます。(もちろんアバウトでOKです。)

先ほど紹介しましたが、片手を指すのは攻める方向ですので、矢印の方向に片手を指すことになります。

キックオフ時の主審の立ち位置

 

ファウル

直接フリーキック

直接フリーキックとなるファウルは、キックオフと同様に片手を斜め上にあげます。

ファウルをされたチームが攻める方向を指します。

逆に言うとファウルをしたチームのエンドを指すことになります。

主審シグナル・斜め上に片手あげる

 

もうひとつ加えると、ファウルのときはジェスチャーも合わせるとわかりやすいかもしれません。

例えば、ハンドの反則は手をポンポンと叩く、ひじ打ちの場合は曲げたひじをクイクイっと動かすとか、いろいろありますので、他の審判員を見たり、テレビ中継を見たりして観察して見ましょう。

 

間接フリーキック

間接フリーキックは手を真上にあげます。

間接フリーキックとはオフサイドやバックパスなどです。

シグナルの注意点としては、キックの後、他の競技者がボールに触れる、アウトオブプレーになる、または直接得点することができないと明らかにわかるまで、このシグナルを続けます。

主審_間接フリーキックのシグナル

 

スローイン

スローインもキックオフと同様に片手を斜め上にあげます。

スローインをするチームが攻める方向を指します。

逆に言うとボールを出したチームのエンドを指すことになります。

主審_スローインのシグナル

 

前半終了と試合終了

前半終了と試合終了もシグナルが必要です。

しかし、特に決まりはないので人それぞれだと感じます。

前半終了のときは両手でベンチのあるサイドを指す人もいれば、笛を吹くだけでシグナルをしない人もいます。

 

試合終了のときはセンターサークルを指す人が多い印象です。

これもJリーグなどを見て気に入ったシグナルを真似するのがいいかと思います。

 

参考になりそうなシグナル動画をいくつか紹介しておきますね。

両手をあげるパターン

真上にあげてからセンターサークルを指す

センターサークルだけを指す

 

 

笛の吹き方

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笛を吹くにも抑揚をつけるかっこいい吹き方、選手がわかりやすい吹き方になります。

 

例えばファウルのとき、

誰もが「明らかにファウル」と分かりきっているファウルの場合、「ピー」と1秒ぐらい吹きます。

危険なプレーや、警告や退場となるファウルの場合は「ピーッ」と強めに吹きます。

このように吹くことでかなりメリハリがつきます。

 

あとは自信をもって吹くことです。

自信が無さげだと、笛が弱くなったり頼りない音色になったりしてしまいます。

これは周囲の人が聞くとすごいわかるんですね。

自信がある音色は「ピーッ」と音が一定なのに対し、自信が無い音色は「ピー~」という具合に、少し波がたつ感じです。

最初は誰でも誤りはあるので、それよりもまずは自信をもってかっこよく吹きましょう。

 

 

笛を吹く注意点

サッカーの試合

笛で止めたら笛で再開

選手交代や選手の負傷など笛で試合を止めるシーンがあります。

少年サッカーの場合はけっこう再開の笛を待たずにプレーを再開してしまう選手が多いです。

そして少年サッカーだと初心者の審判の方もけっこういますので、その方たちも再開の笛を忘れているときがあります。

 

「笛で止めたら笛で再開」

これを覚えてくおくといいでしょう。

そしてキッカーには笛で再開することを知らせるのもいいでしょう。

 

例外

ドロップボールは例外です。

ドロップボールは、ボールが地面に触れたら試合再開(インプレー)の合図なので、笛は吹きません。

 

WEBサイトの文言に気を付ける

審判活動について紹介しているブログをけっこう見かけますが、その中でよくこのようなフレーズが書かれています。

基本的に笛を吹くのは前後半のキックオフ時、前後半の終了時の計4回」と言う言葉。

 

しかし、前後半のキックオフ時と前後半の終了時しか吹かない試合なんてほぼほぼ無いですよね。

得点もなければ、ファイルもオフサイドも無い、このような試合ってほぼほぼ無いですよね?

確かに間違いではありません。

決して間違いではないのですが、誤解を招く恐れがあるので初心者の方は気をつけてくださいね。

これだけ切り取って見たら、もしかしたら初心者の方は、「なるほど」と勘違いしてしまうかもしれません。

 

古いジェスチャー

けっこう年配の審判の方は昔のシグナルや、笛の吹き方をしている人もいるので、初心者の方は見習わないように気をつけましょう。

soccer-referee
【サッカー】やってはいけない審判のジェスチャー6選 そのジェスチャーはもう古いです

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おすすめの笛

私のおすすめは「モルテン(molten)のバルキーンRA0030-K」です。

音の高さ、音の通り、強弱のつけやすさ、かなり気持ちよく吹けます。

私も数種類試しましたが、音の切れ味が悪かったり、響きがイマイチだったりしたのでバルキーンに変えました。

音声視聴はこちらかをどうぞ。

 

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慣れてきたら音色の違う笛を2種類持っておくのもありです。

なぜかというと、小学生の試合は、2~3面コートをつくって、同時スタートで試合を開始するケースもあるのです。

そのとき、となりのコートの笛と聞き間違いをしないように、笛を変えるケースがあります。

上級者テクニックです

最初は一つでもいいですし、2個持ちだと逆に「お!この人プロフェッショナルだな」って感じてもらえます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

笛を吹くタイミングをおさらいしましょう。

笛を吹くタイミング

  • キックオフ
  • プレーを停止するとき
  • プレーを再開するとき
  • 停止されたプレーを再開するとき

 

笛を吹くときに大事なこと

  • 笛をふかない場面も把握しておく
  • シグナルも覚える
  • 笛に抑揚をつけて自信をもって吹く

この記事を読んだからといって最初から完璧にできるわけではありませんが、事前に知識があるのと無いのでは大違いです。

そして、最初は誰でも間違いはあるので、とにかく場数を踏んでいろいろな人にアドバイスをもらうことで経験値が上がっていきます。

「しっかりジャッジできた!」という場面が増えてくると審判活動はどんどん楽しくなってきます。

パパコーチの審判は少年サッカーにおける「縁の下の力持ち」ですので、胸をはって活動してくださいね。

 

それではまたお会いしましょう!

 

先ほど紹介した笛が気になっている方はこちらから。

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