小学生のお子さんがサッカーチームに所属していると、やはり保護者の協力は不可欠です。
特にお父さんはチームから審判をお願いされるケースが多いです。
そこで気になるのが、「審判をやるにも、いったいどんな道具が必要で、どうやって準備すればいいのかな?」ということです。
私も審判をやり始めた頃は何を用意すればいいかわかりませんでした。
むしろ「笛だけ持っいれば大丈夫かな」なんて甘く見ておりました。
しかし実際に審判活動をすることで意外と用意すべきものが多いことがわかりました。
詳しく紹介する前にざっと紹介します。
【絶対に必要なもの】
- 審判ライセンス
- ワッペン
- 審判服
- サッカーシューズ
- 審判手帳
- 記録用紙
- カード類
- コイン
- ホイッスル
- 腕時計
【無くてもいいけどあったら便利】
- クリップペン
- フラッグ
- ワッペンケース
- ホイッスルリスト
- 収納ケース
- コンタクトレンズ
「え!こんなに?」と驚いたかもしれませんが安心してください。
審判用具はインターネットでもスポーツ用品店でも購入できます。
もちろん新品でなくともメルカリなどの中古品でも問題ありません。
この記事では、審判経験10年以上の私が、審判に欠かせない用具をひと通り紹介しますので、これから準備する人は安心してくださいね。
そして、ただ紹介するのではく、購入方法や使用するときのポイントをしっかりお伝えしますので、なぜ必要なのかちゃんと納得できます。
記事を読み終えると、準備すべきものが明確になり、審判としてのモチベーションがぐーーーっと上がってきます。
なんでもそうですが、新しいことを始めるときに、道具をそろえるってめっちゃ楽しいですもんね。
ですので、「はやく審判やりたい!」とワクワクしてくること間違いなしです!
それではみていきましょう!
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サッカー審判に絶対に必要な用具
審判ライセンスとワッペン
まず初めに審判ライセンスです。
少年サッカーでも必ず必要ですし、チームからも「取得してください」と言われるはずです。
日本サッカー協会の審判資格は4級、3級、2級、1級、とあります。
初めて取得する人は、まず4級です。
そのあとステップアップを希望する人は実績を積んで昇級していきましょう。
「え、試験とかあるの?」と不安に思うかもしれませんが、安心してください。
4級は簡易テストがありますが、普通に講義を聴いていれば理解できる内容ですので、おそらく全員合格するはずです。(言い切れませんが、「落ちた」という話は聞いたことがありません)
そしてライセンスを取得すると、4級ワッペンとリスペクトワッペンが協会から送られてきますので、これでやっと審判できる資格を手に入れたことになります。
これから審判4級を取得する方はこちらをどうぞ。
【サッカー】審判4級ライセンスの取得手順を紹介 審判デビューまでの完全ロードマップ
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審判服
審判服は所属チームで所有している場合がありますので、チームから借りられる場合は購入する必要はありません。
しかし、個人で所有したい人や、頻繁に審判をやる人は購入してもいいと思います。
個人的には購入をおすすめします。
その都度洗って返すのが面倒ですし、「自分のもの」というのは気分がとてもいいです。
だいたい黒の審判服が主流だと思いますので、黒であればメーカーは自由です。
私は消耗品だと割り切って、フリマアプリで激安品を購入しました。
安くてもそれなりに綺麗ですし、何の不自由もありません。
最初は安いものを購入し、真剣に取り組むようになったらメーカー品を買う、という形でもいいと思います。
私もたくさんの審判員さんと組んだことがありますが、けっこう見かけるのがFINTAとPENALTYというブランドです。
長袖について
長袖も買うべき?と疑問をもつ方もいると思います。
半袖だけを購入して寒いときは長袖のアンダーシャツを着る形でも大丈夫です。
ただ、審判レベルが上がっていき、各カテゴリーの都道府県大会や上位リーグになると「長袖を来てください」と言われる場合があります。
地区大会レベルでは特に何も言われることがないと思いますので安心してください。
サッカーシューズ
審判用のシューズがあるわけではありません。
サッカーシューズであれば基本的になんでもOKです。
都道府県大会や上位リーグによっては「黒でないとダメ」というところもあるそうです。
まあ、審判服が黒なので、シューズも黒にすると、統一感があってかっこいいです。
それと。今の時代は小学生でも人工芝で試合するケースが多いので、人工芝に対応したシューズでもいいかもしれません。
審判手帳
サッカー経験者でも「手帳なんてあるの?」と驚いた人もいると思います。
審判手帳は、記録用紙を記入するためのものです。
審判手帳にセットした記録用紙に、スコアや警告・退場を受けた選手など試合に関する情報を記入します。
試合の記録をすることも審判の役割です。
ちなみに主審も副審も両方必要です。
特に得点記録は審判チーム全員(主審、副審、第4審判)が記録し、ハーフタイム、及び試合終了後にスコアの確認をします。
参考
得点後やイエローカードを提示した後に、主審が胸ポケットから手帳を取り出してメモをしているはずです。
イエローカード、レッドカード、筆記用具は手帳とセットで付いてくる商品が多いと思います。
記録用紙
記録用紙に記載することはたくさんあります。
- KICKOFF時間
- チーム名
- 得点者
- 警告/退場者
- その他
ネットショップでも購入できますが、無料でダウンロードできるWEBサイトもあります。
「サッカー 審判 記録用紙」というキーワードで検索して、お好みの用紙を見つけて準備しておきましょう。
イエローカード/レッドカード/グリーンカード
イエローカード:警告
レッドカード:退場
グリーンカード:フェアプレーやマナーの良かったプレーについて選手を褒めるためのカード
これらのカードは審判手帳とセットになっていることが多いです。
あるいは、都道府県の各協会によっては、ライセンスを取得したときにルールブックと一緒に送付してくれる場合があります。
コイン
キックオフの時、どちらのチームのキックオフで始めるか、コイントスで決めます。
ジャンケンではありませんよ。(笑)
ときどき、おもちゃのメダルとか使っている人がいますが、サッカーをするのですから、サッカー用のコインを使用した方がやっぱりかっこいいです。
ホイッスル
ホイッスルは必須アイテムです。
できれば音色の違う2種類を持っておくといいと思います。
なぜかというと、小学生の試合は、2~3面コートをつくって、同時スタートで試合を開始するケースもあるのです。
そのとき、となりのコートの笛と聞き間違いをしないように、笛を変えるケースがあります。
上級者テクニックです。
最初は一つでもいいですし、2個持ちだと逆に「お!この人プロフェッショナルだな」って感じてもらえます。
腕時計
こちらも必須アイテムです。
種類が豊富ですので、自分に合ったものを選ぶといいですね。
とは言っても、それでは選択肢がありすぎるので、注目すべきポイントを3つ紹介します。
防水
防水機能は必須です。
サッカーは雨天でも決行する場合がありますので、防水性をおすすめします。
バイブレーション
時間を知らせる機能において、バイブレーションを選択できるものをおすすめします。
なぜかというと、音で「ピピピ」と知らせてくれると、その時計の音を聞いた選手は「終わった」とあきらめたり、逆に安心したり、選手のプレーに影響が出てしまうからです。
それを防ぐため、やはりバイブレーション機能があった方がおすすめです。
腕時計は2つ
腕時計は2つ装着しておいた方がいいです。
1個あれば十分でしょ!と思いますよね。
サッカーのテレビ放送を見ればわかりますが、審判は時計を二つしています。
これには理由があります。
アディショナルタイムの計算
アディショナルタイム(追加される試合時間)を計算するためです。
片方の時計は時間を止めず、ずっと時間を走らせます。
もう片方は、負傷者が出た時など、プレーが長く中断した時に時間を止めます。
その誤差がアディショナルタイムとなります。
時計を二つしていないレフェリーもおりますが、二つ付けていると、しっかりやってくれる、という印象を持ってもらえます。
アクシデント防止
それと、試合前あるいは試合中に、電池が切れてしまった、もしくは何らかの理由で壊れてしまった、というトラブルも考えられます。
ささいなことですが、何が起こるかわかりません。
主審はタイムキーパーでもありますから、あらゆるトラブルを想定しておきましょう。
ちなみに私が使用しているのはカシオさんの製品です。
これは余談ですが、2つ用意するときは同じ製品がいいです。
左右の腕時計の操作性が異なるととても不便です。
私は色違いで同じ製品を購入しました。
あったら便利(無くてもOK)
クリップペン
審判手帳に記載するための筆記用具はクリップペンがおすすめです。
普通のボールペンだとかさばるし、試合中に走っていると落としてしまうことがあるんですよね。
でもクリップペンであれば厚みが無いし、クリップで手帳に固定できるので落とす心配もありません。
フラッグ
副審が使用するフラッグは、チームで所有していたり、大会の運営サイドが用意してれたりするので、おそらく自分で用意する必要はないと思います。
個人で所有したい方は購入もありです!
ワッペンケース
4級取得講習が終わると、後日4級ワッペンとリスペクトワッペンが送られてきます。
4級ワッペンは審判着の胸ポケットに、リスペクトワッペンは袖につけます。
縫い付けやアイロンを想像した方はご安心ください。
今や便利なワッペンケースがあります。
ビニール製で、ワッペンケースの裏側にはマジックテープがついてます。
おそらく審判着の胸ポケットと袖にもマジックテープがついていると思いますので、マジックテープ同士を張り合わせてくっつけます。
もし審判着にマジックテープがついていなくても、購入したワッペンケースに審判着に付けるためのマジックテープが同封されていますので、ご安心ください。
しかし、審判着側のマジックテープ、こればっかりは縫うしかありませんので・・・。
ホイッスルリスト
ホイッスルを購入すると首にかけられるヒモがついているのですが、首にかけていると試合中走っていてとけっこう邪魔なんですよね。
個人的にはホイッスルリストを着用し手首にかけることをおすすめします。
収納ケース
いろいろ用具がそろってくると、カバンのどこにしまおうか悩みますよね。
そんなときは収納ケースで審判用具をまとめましょう。
試合の出発前の持ち物確認とかめっちゃラクになります。
コンタクトレンズ
普段メガネをかけている人はコンタクトレンズの準備もしておきましょう。
地区大会ではメガネをかけたまま審判をやっても何も言われませんが、上位クラスの試合になるとメガネはNGです。
要するに「メガネをかけている目の悪い人がちゃんとジャッジできるの?」という見方をされてしまうのです。
あとはやはり雨の日ですね。
メガネだと雨天試合は最悪です。
水滴で見づらくなりジャッジに影響がでます。
まとめ
意外と用意するものが多いですし、お金もかかりますが、自分でしっかり準備すると楽しいです。
購入ポイント
- 少しずつそろえればOK
- 最初はメルカリなどを活用する
- 楽しくなってきたらメーカー品に切り替える
そして、多少お金をかけて用具をそろえつつ審判活動をすることでチーム内で重要な立場になってきます。
なぜなら公式戦でも交流試合でも必ずチームから審判を出さないといけないからです。
審判として得られること
- モチベーションが上がり審判活動が楽しくなる
- 子供たち(選手たち)に「かっこいい」と言われ、さらにやる気が出る
- 選手たちに対しても真剣さが伝わる
- 選手の保護者から頼られる存在になる
- チーム内でも重要な存在になれる
主役は選手ですが、審判はゲームをコントロールする立役者です。
選手とは違うサッカーの楽しさを存分に味わいましょう。
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