このように悩んでいるサッカー少年のパパママは多いのではないでしょうか。
私も同じように悩んだ経験があります。
小学生の息子がサッカーチーム(少年団)に所属しており、チームメイトの半分ぐらいはサッカースクールに通っています。
親としては少しでも上手になってほしい。
通った方がうまくなるのか、通わせるべきなのか、悩みました。
しかし、意外と答えは簡単です。
そう、お子さんの気持ち次第です。
「スクール行きたい!もっとうまくなりたい!」というお子さんは通わせてあげてください。
一方で我が家の場合、2年スクールに通い、その後
息子は「うまくなりたいけど、スクールに行こうとは思わない」と言いました。
その結果、「パパと自主練してうまくなろう」という方針に至りました。
実際に週1~2で近くの公園で自主練をするようになりましたが、みるみる上達していきました。
親子二人三脚で、無料のサッカースクールが誕生したわけです。
今回の記事では、自主練メニューの作成方法やお子さんのモチベーションの上げ方、子供が進んで自主練をするポイントを紹介していきます。
最後まで読んでもらえると、サッカースクールに通うべきかどうかの判断材料になりますし、子供に対してどのように関わればいいのか、自主練でも上手になるのかどうか、がわかっていただけます。
それでは見ていきましょう。
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サッカースクールが必要かどうかは子どもの気持ちが大事
サッカースクールが必要かどうかはお子さんの気持ち次第です。
習い事でもスポーツでも、やらされて通うものにあまりいい効果は期待できません。
もしお子さんが「スクール行きたい!もっとうまくなりたい!」という気持ちであればぜひ通わせてあげてください。
意欲がある子、向上心のある子はスクールに通えばたくさん吸収することでしょう。
逆に「行きたくない」「興味がない」という子に対しては、無理して通わせる必要はないと個人的には考えます。
しかし迷っている様子であれば体験だけでも行ってみる価値はあると思います。
体験に行くと「楽しい!」となることがあるからです。
いずれにしても、お子さんの気持ちが第一ですので、しっかり意見を聞いてあげましょう。
サッカースクールってどんなところ?
サッカースクールがどういうものなのか、あまり知らない人もいると思います。
わかりやすく「勉強」で例えますと
学校の授業 = 所属しているサッカーチーム
塾 = サッカースクール
これを踏まえて特徴をまとめてみましたのでご覧ください。
「そんなのいいからスクールに通わず上達する方法を教えてくれ!」という人は飛ばしちゃってください。
サッカースクールの特徴
サッカースクールのいいところ
- 指導者が元プロ選手や外国人指導者だったりする。
- 有名サッカー選手がプロデュースしたり、海外クラブのアカデミーであったり、ブランド力がある。
- ヨーロッパや南米のチームがやる最先端の練習を取り入れたり、有名チーム独自の練習方法を引っ張ってきたり、練習メニューが多彩です。
- いろいろなサッカーチームの生徒が集まっているので刺激になる。
サッカースクールの「ん~・・・」と思うところ
- 月謝が高い(おおむね 5000〜10000円ぐらい)
- 所属チームと練習日が重なる可能性がある
- 個人の課題にフォーカスしない
スクールによって特色がある
- 有名チームのアカデミーの場合、トップチームでやっている練習を取り入れる
- ボールタッチをメインにやっているスクール
- 少人数でコンビネーションを重視しているスクール
- 個人技を伸ばすスクール
サッカースクールを選ぶときのポイント
スクールを選ぶときは目的をハッキリ
自分の子供には何が足りないのか、しっかり見極めてスクール選びをすることが大切です。
既にある程度上達している子が、初心者向けのスクールに行っても意味がありませんからね。
それと「ただ行ってるだけ」になってしまうことは避けましょう。お金の無駄です。
【見極めに必要なこと】
- ホームページを見る
- 体験会に参加する
- ママ友から情報を得る
こんな理由はNG
⚠️ウチの子は普段遊んでばっかりだから、通わせようかしら
⚠️有名選手がプロデュースしているから上手くなるだろう
⚠️周りがみんな通っているから通わせよう
このような理由で通わせているご家庭も無きにしもあらずです。
お子さんの意思を確認して、目的をしっかりもって通うべきだと思います。
所属チームの練習と重ならいように注意する
サッカースクールに通う上で気をつけたいポイントがあります。
それは、所属チームの練習日とスクールの練習日が重なってしまうことです。
チーム練習を欠席してスクールに通うことは避けてください。
所属チームが第一で、スクールはあくまで補完的な存在です。
それに高学年になると所属チームでは戦術練習も増えてきます。
今日はA君がいない、明日はB君がいない、メンバーがそろって練習できる日はわずかとなってしまいます。
試合を想定した連術練習ができない点は、チームの監督としては悩ましいところです。
個々のレベルアップは嬉しいが、スタメン全員で戦術練習ができないチームも多いのではないでしょうか。
小学生のうちはあまり気にすることではないかもしれませんが、悩んでいる監督やコーチきっと少なからずいます。
サッカースクールのまとめ
サッカースクールはそれなりに費用がかかります。
月謝が基本的に高いですが、ユニホーム代もかかりますし、年会費もかかるスクールもあります。
しかし、プロの指導者がいるので、所属チームでは体験できない練習やノウハウを学べますので、その点においてはそれ相応の費用かな、という感じです。
ですので、できればお子様自身が「うまくなるために通いたい!」と自ら進んで志願することがベストです。
サッカースクールに通わず上達する方法
我が家のように、サッカースクールに通わずともうまくなりたい、というお子様もいらっしゃるでしょう。
そのようなご家庭に向けて「コストゼロのサッカースクール」についてお話していきます。
親子で楽しく自主練
コストゼロって自主練のことか・・・。
親と練習するなんて、子供が嫌がるでしょ・・・。
と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
ここ最近の印象ですが、公園で親子が練習をしている風景をけっこう見かけます。
公園へ行くと、パパとパスやシュートの練習をしたり、リフティングをしている様子をママが動画撮影したりしています。
父親における子育ての関わりが多くなってきた今日この頃、親子の練習は子供たちにとってはけっこう嬉しいのかな、とも感じます。
練習メニューの作成
お子さんの特徴や課題を把握できたところで、練習メニューを組んであげてください。
大丈夫です。
SNSが当たり前のこの時代、YouTubeにはたくさんの練習動画がアップされています。
その多くは丁寧に説明されていて、未経験のパパママにもわかりやすいです。
これを自分の子供に提案してあげるだけで立派なスクールになります。
おすすめ YouTube
「いやいや、YouTubeって言われても動画ありすぎでしょ。この中からどうやって選ぶんだよ。」
と当然思いますよね。
そこで、私がおすすめする動画をいくつか紹介します。
サッカー家庭教師谷田部さんが、サッカーの本質をわかりやすく丁寧に教えてくれます。
サッカーを日常生活に例えて教えてくれたり、ゲーム感覚で楽しめる練習メニューをアップしていたり、
サッカーがあまりわからない人でもすごく楽しめる動画です。
2~3人でできる練習メニューが豊富なので、親子ですぐ始められますよ。
【2】REGATEドリブル塾
TAKUYAさんとしょうちゃんが教えてくれるサッカー動画です。
1人で簡単にできる自主練メニューがたくさんアップされています。
そして、有名選手のフェイントやボールタッチを完全解説している動画もたくさんあります。
子供にとって憧れの選手のマネってすごく楽しいので、モチベーションが一気にあがります。
【3】本気の小学生へ向けたサッカー上達ボディコーディネーション
TコーチとJコーチによる小学生向けのサッカー動画です。
ドリブルやバス、ボールコントロールなど、基礎向上がはかれるメニューが豊富です。
ボールを使わず、サッカーの身動きを練習できる動画もあるので、
技術・走る・判断、いろいろな角度からトレーニングできます。
この他にたくさんあるので、お子さんに合った動画を見つけてあげてくださいね。
自作メニューでもオーケー
サッカー経験があるパパママなら、もちろん自分でメニューを組み立ててあげてもOKです。
私の場合は、サッカー経験者という利点を生かして、自分が少年時代にやっていた練習メニューを思い出してメニューに組み込んだりしました。
また、試合を見るのは好きなので、子供の試合は結構見に行きます。
試合を見ながら、「ここ苦手だな」というポイントをスマホにメモしておきます。(余裕があるときは動画も撮ります。)
家に帰ったら分析して、自主練メニューを作ります。
ランニングも立派なトレーニング
ボールを使うことだけが、自主練ではありません。
ランニングも立派な自主練です。
上手な子はみんな走っています。
試合を観るとわかります。上手な子はフィールドのどこにでも顔を出すし、縦横無尽に走りまくりますよね。
自主練で走っていないとあそこまで走れません。
ランニングは自分と向き合えるし、体力もつきます。
いくら技術が優れていても、試合の前後半を通してその技術を使える体力を持ち合わせていないと話になりません。
週1-2、5分でもいい、10分でもいいので、短い距離からでもいいのでぜひ走ってみましょう。
(もちろん親子で!親が自転車、とかは無しですよ(笑))
ランニングが続くか不安な人はこちらもどうぞ。 続きを見る
ランニングを無理なく続けるコツ6選!これで3日坊主を卒業だ!
自主練のメリットとデメリット
親子で自主練するメリット
苦手克服
自主練は自由にメニューを組むことができます。
ですので、お子さんの苦手克服にたくさん時間を使えます。
これは有料スクールでは絶対できません。
スクールに通うと、確かにいろいろ知識を得られたり、練習メニューが豊富だったりしますが、結局はチーム練習なんです。
人数集めて、同じ練習して、同じ時間に終わる。
「君はこれが苦手だから今日はこれをやろう」
というのはマンツーマン指導でない限り、絶対にありえません。
個人の弱点克服のための練習なんてしてくれません。
しかし、親子でのマンツーマンの練習は違います。
「今日はドリブルを中心にやろう」
「この前の試合でトラップがうまくいかなかったから今日はトラップの練習をしよう」
臨機応援に練習メニューが組むことができます。
親子で自主練するデメリット
グループトレーニング、いわゆる複数人での練習ができません。
これだけはスクールに勝てません。
いくら公園での自主練で足元の技術が上手になっても、対人プレーに活かせるか、試合で使えるか、というのはまた別物です。
なるべくパパママはディフェンス役になってあげたり、一緒にパス交換をしたりしてあげましょう。
おすすめの自主練ツール
道具を使うと練習のバリエーションが広がります。
それに先ほど紹介したYouTubeでも道具を使ったトレーニングが多いので、是非参考にしてください。
コーンとマーカー
コーンとマーカーがあればドリブルの練習ができますし、簡易的なフィールドをつくれます。
ボールだけでも自主練は可能ですが、練習の幅が広がります。
ラダー
ラダー トレーニングもおすすめです。
ボールは使用せず、俊敏性を鍛える道具です。
サッカーの動きには細かいステップが不可欠ですので、ボールの扱いやドリブルをしてくる相手についていく守備時に生きてきます。
家の前でもできちゃいます。
リバウンドネット
昔はよく壁にボールをあてて練習していましたが、今は便利なものがあるんですね。
ネットが壁替わりなので静かに跳ね返ってきます。
浮き球トラップの練習に最適です。
しかし、組み立てが若干大変なので一度組み立てたら、
解体せずそのままおいておけるスペースがあるといいですね。
NOBITA(ノビタ)
技術とは直接関係ありませんが、プロテインもおすすめです。
我が家はNOBITAというジュニアプロテインを愛用しております。
疲労回復やケガ予防に効果があり、さらに身長を伸ばす要素も含まれています。
NOBITAは味の種類が豊富で飽きがきませんので長続きします。
NOBITAの記事はこちらをどうぞ。
購入はこちら。
自主練における注意点
モチベーションの向上
親子の自主練、いわゆるコストゼロスクールを実現するために大切な存在がパパとママです。
お子さんに対して一番身近な存在ですので、サッカーのおもしろいところ、苦手なところ、いろいろ話を聞いてあげられます。
また、試合や練習を見に行くことも多いでしょうし、監督やコーチに、その子が伸ばすべきところや、苦手なところを聞けるはずです。
それをもとに一緒に練習に取り組みましょう。
一緒にやることが大事
大事なのは、自主練はお子さんと一緒にやる、ということです。
親御さんも一緒に練習メニューをやって、
「難しいね」
「こうしたらうまくいくね」
など、思いを共有することです。
注意すべきは、「やらせる」ことです。
自主練はあくまで自主的なものなので「やりなさい」では子供は動きません。
未経験のパパママでしたら、見ているだけでもいいですし、動画を撮ってあげるだけでもいいでしょう。
動画を撮る事で子供自身は客観的に自分を見れます。
親が下手でも一緒にボールを蹴るとなおいいでしょう。
もしくはディフェンス役になってあげてもいいと思います。
ぜひ良い距離感で関わってください。
もちろん一人で自主練に行ける子はそっと見守ってください。
子供と対等な存在としてかかわる
誰もが熱心に練習するとは限りません。
しかし、「親がやらせる」と子供に積極性が生まれません。
あくまで親と子は対等、なんなら親が下になるぐらいの関係で練習に誘いましょう。
こんなふうに・・・
「かっこいいシュート、ママに見せてよ」
「パパも一緒に上手くなりたからボール蹴りに行こうよ」
そうすると、子供は照れくさそうに「仕方ねーな」という感じで靴を履き始めます。
他にも方法があります。
リフティングの回数をノートに記録する。
次の試合の目標を書いてみる。
これもモチベーションを上げる方法です。
やらされると億劫になりますが、一緒に頑張るのは子供も嫌ではありません。
そして、何よりママの声援は子供にとって1番のモチベーションになります。
サッカー経験があるパパママの心得
サッカー経験のあるパパママでしたら、丁寧にアドバイスして下さい。
そして褒めて褒めて褒めちぎってください。
怒鳴る、上から目線は、絶対NGです。
自分にサッカー経験があると・・・
「このぐらいできるだろ」
「パパはこのぐらいできてたよ」
「何やってんだよ、こうだろ」
このようについつい口にしてしまうんですよ。
私もうっかり言ってしまった経験があり、子供は機嫌をそこねて、その日は途中で練習を切り上げました。
家に帰ってから即反省しました。情けないです。
その子はその子なりの成長スピードがありますので、長い目でみてあげてください。
サッカー以外の習い事もOK
サッカースクールの代わりにダンス、水泳、音楽系、プログラミング、書道、体操など、他の習い事をする工夫もありかと思います。
サッカーはリズムが大事、そして何より頭を使うスポーツです。
ただサッカーの時間を増やせば良いというわけではありません。
ダンスはリズム感を養えますし、水泳なら体力、書道なら集中力がつきます。
それらはきっとサッカーに好影響を与えてくれるはずです。
また、サッカーとは違う習い事をする事で、その子の可能性を広げる事ができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
最後にポイントをまとめます。
サッカースクールに通う場合
- お子さんの意思と目的をハッキリさせる
- 所属チームの練習日とかぶらないようにする
親子で自主練するメリット
- 親子で練習すると楽しい
- 苦手なところを克服できる
- 臨機応変に練習メニューを組める
自主練でパパママが注意すること
- サッカー経験者はアドバイスの仕方に注意する
- グループトレーニングができないのでなるべくディフェンス役やパス交換をしてあげる
ということで、このような感じで親子二人三脚での自主練、いわゆるコストゼロのサッカースクールが実現します。
有料スクールに通わなくても上達できます。
仕事や家事で忙しいかもしれませんが、子供の成長はめちゃくちゃ嬉しいし、楽しいです。
それにジュニア世代は上達が早いので、自主練をする子はなおさらうまくなります。
まわりから「うまくなったね」と言われるでしょうし、いつの間にかレギュラーになっていることも十分あり得ます。
みなさんも一度試してみてはいかがでしょうか。
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