子どもがサッカーチームに入りたいって言っているんだけど、チーム選びってどうすればいいの?
それに、クラブチームとか少年団とかって、いったい何なのかしら?
確かに現代の少年サッカーはチーム形態が多様化しており、あまりサッカー事情に詳しくない保護者さんにとってチーム選びはかなり迷うと思います。
そこで今回はサッカーチームの形態、つまり、
- 少年団
- クラブチーム
- スクール
この3種類についての解説と、選び方のポイントについてアドバイスさせて頂きます。
ありがたいわ。
あ、その前に、先にポイントだけ教えてもらえると、それを考えながら解説を聞けるので、教えてもらってもいいですか?
ありがとうございます!
それでは解説をよろしくお願いします!
この記事を書いた人
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チーム形態と特徴
少年サッカーと言っても、そのチームの形態によって特色があります。
冒頭で紹介したとおり、クラブチーム、少年団、スクール、の3つです。
それぞれ月謝、親の関わり方、所属選手のレベルなどさまざまですので詳しく見ていきましょう。
クラブチーム
特徴
わかりやすくいうと、Jリーグのチーム下部組織、街クラブなどです。
- 選手のレベルが高い
- 指導者が元プロ選手
- チームバスがある
- 入部するためにセレクションがある
- 遠方から通う子も多い
あくまで一例ですが、かなり本格的(というか目指すところがかなり高い)です。
メリット
- 専門的な指導者がいる
- 上手な選手が多い
- ユニホームが今どきでかっこいい
- 保護者の当番が(掃除、車出しなど)少ない
デメリット
- 月謝が高い(5000円~10000円程度)
- 練習場が遠い
- 遠征が多く、経済的負担が大きい
少年団
特徴
地域の小学校を中心とするチームです。
基本的にサッカー経験のある保護者が、ボランティアで指導しています。
近隣の小学校から集まるので、クラスメイトが所属していたり、他の習い事で一緒の子が所属していたりすることが多く通いやすいです。
メリット
- 練習場所が近い(近隣の小学校など)
- 月謝が安い(大多数は3000円未満)
- チームメイトや対戦するライバルチームにも友達が多い
デメリット
- 時間通りに終わらない
- 指導はボランティアのお父さんコーチが多い
- 遠征引率や掃除当番、車出し、試合運営など、保護者のお手伝いが多い
スクール
特徴
所属チームが学校だとすると、スクールは塾のようなところです。
ドリブルやボールタッチなど、細かな技術や戦術についての練習が多く、少人数で集中的にできることも特徴です。
年齢別や熟練度でクラス分けしているところもあります。
所属チームとは別に、補完的な役割として利用するケースがほとんどです。
しかしスクールにも通っているからといって必ず上達するわけではありませんのでその点は注意してくださいね。
メリット
- 時間通りに終わる(だいたい1時間から90分程度)
- 全国展開しているスクールや海外クラブのアカデミーがある
- 有名選手のプロデュースや、元プロ選手のコーチが指導しているところもある
- 練習メニューが多彩
- 保護者の負担が無い
デメリット
- 教室という位置付けのため大会や試合が無い
- 技術は身に付くが、それを披露する場(試合)が無い
- 月謝が高い(10000円前後)
サッカーチームの選び方のポイント
家族のライフスタイルと子供のモチベーション
ご家族のライフスタイルとお子さんのモチベーションを総合的に判断しましょう。
やはり親目線と子供目線では考え方が違うからです。
【子供目線】
- 強いチームがいい
- 仲のいい友達が所属している
- 体験して楽しかった/つまらなかった。
- ユニホームがかっこいい
このような基準が大半です。
【親目線】
- 共働きなので、保護者の負担は避けたい
- 経済的には少年団がいい。
- 練習内容や雰囲気が気に入らない
- 子供のやる気を見ると試合が無くても良さそう
このように親ならではの基準があります。
保護者のお手伝いや関わり方を詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
現役コーチが語る!サッカー少年の親が直面するリアルな大変さとは?
続きを見る
家族での話し合いが大事
子供は「A君が入っている〇〇FCがいい。A君と一緒がいい。」
でも親からすると「指導方針は△△サッカークラブの方が良さそう。」
「うちの子、試合に興味はなさそう。とりあえずボール蹴れればいいみたいだから、スクールでもいいかも。預けるだけだから親の負担もないし。」
「この月謝だとさすがに厳しいな・・・」
という家庭もあります。
指導方針や家計面などを考慮したとき、決して「子供の気持ち第一」とはいきませんので、親の希望に比重が傾く場合はしっかり子供に納得してもらいましょう。
チームを変えることは簡単ですが、移籍するうえでの新たな経済的負担や手間があることも事実です。
ママ友から情報を得る
やっぱり内部にいる人は情報をたくさん持っています。
そうです。所属している選手のご両親です。
パパ友やママ友のお子さんが所属しているチームやスクールが入部候補に入っていれば、ぜひチーム環境を聞いてみましょう。
- 月謝
- 練習日と時間
- 試合の多い/少ない
- 指導方針
- その他に気になること
- 保護者の負担
体験会に参加する
練習の体験会
実際に体験してみることが一番です。
どのチームも無料で体験会を開いているはずです。
体験会で練習内容や、選手たちの様子、監督やコーチの人柄をじっくり観察できます。
練習を見に来ている保護者もいますので、話を聞いてみるのもいいでしょう。
体験会の申し込みについては、
「いつ来てもいいですよ」というチームもあれば、「メールで来る日を教えてください」というチームもあるので、知り合いに聞いたりチームのホームページを見たりして調べましょう。
できれば試合も見に行く
練習体験だけでなく、できれば試合も見に行きましょう。
練習と試合は雰囲気が違います。
試合は当然勝敗がつきますので、その真剣勝負の中で監督やコーチがどんなコーチングをしているか、がポイントです。
もし勝利至上主義のような印象が強いチームなら、よーーくコーチングの内容を聞いてください。
監督やコーチの姿勢や言動
個人的にはここが一番大事です。
体験会に行ったら、必ず指導者の選手に対する態度やコーチングを観察しましょう。
これを見逃すと、入部後に子供がサッカーを楽しめなくなる可能性があります。
もちろん1回練習を見ただけではわからないかもしれませんが、できれば試合も見に行って確認する方がいいでしょう。
ではどのようなことを観察すれば良いかというと、
選手に対する「伝え方」、「言葉使い」です。
いつも大声を張り上げて、怒鳴っている監督やコーチは危険です。
しかもその内容が悪いのは「特に」です。
バカ! アホ! やる気あるのか! などなど。(あげればキリが無いのですが・・・)
このような言葉を発しているチームは危険度が高いです。
言われている選手はなおさらですが、チームメイト、さらには対戦相手の選手もめちゃくちゃ気分悪いです。
大事なのは、選手のプレーを認めてあげることです。
「何をしようとしたか」
「考えたうえでのプレーだったのか」
「ミスになったけどこうやりたかったんだよね」
という選手に対する尊重です。
ぜひこのコーチングや指導する姿勢を観察してくださいね。
もっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
少年サッカーで怒鳴るコーチは要注意! 危険サインを見逃すな!
続きを見る
サッカーチーム選びの注意点
子どもの意思
今回はサッカーのチーム選びについてここまで解説しましたが、
そもそもサッカーを始めるのはお子さんの意思でしょうか?
お子さんが自分から「サッカーやりたい」と言いましたか?
まずはサッカーチーム選びの前にそこを確認しましょう。
とりあえず運動をさせたい。
パパがサッカーをやっていたからやらせたい。
このような親の考えでサッカーをさせるのはあまりおすすめできません。
なぜなら、何事もやらされてやるものには意味がないからです。
みなさんも、やらされて通った習い事は続かなかったはずです。(もちろん親が辞めさせてくれないケースもありますが・・・)
スポーツをさせたいのなら、サッカー以外でも選択肢はあります。
親がサッカーをやっていたから、という気持ちもわかりますが、そこはグッと我慢です。
お子さんが「やりたい!」というまで待ちましょう。
入部した後の保護者の心得
親は口出しをしない
サッカーチームに入ったはいいが、自主練をしない、いまいちやる気が見られない、そんな光景を見る日が来るでしょう。
しかしここで親が「ああしなさい!」「こうしなさい!」と言っても逆効果です。
そっと見守りましょう。
何事もそうですが、自発的にやらないと意味がありません。
本当にやる気がない様子であれば、続けるのかどうかお子さんに優しく声をかけてみてください。
もちろん帰ってきた答えは尊重してあげましょう。
たくさんほめてあげる
パパとママがたくさんほめてあげましょう。
練習や試合でうまくいかない日もあるでしょう。
しかしうまくいったことも何か一つあるはずなのでで、そこをしっかりほめてあげてください。
試合に引率した場合、保護者の皆さんで声援を送ってあげると選手の力になります。
※コロナ禍は試合規定に従って応援してください。
アドバイスは慎重に
親が試合を見に行った場合
パパがサッカー経験者だと、ついつい口を出したくなります。
それに必要なアドバイスならやはり伝えたいですよね。
その場合、ダメ出しをするのではなく、
「次はこうしてみよう」
という前向きにアドバイスをしましょう。
あと、アドバイスをしたあとはほめることを忘れないでくださいね。
それと、試合で怒られたことが多かった日は、「気にするな」と一言声をかけてあげましょう。
それだけでも子供は気持ちが軽くなります。
親が試合を見に行けなかった場合
「今日も頑張ったね」と一言声かけてあげましょう。
子供のがんばりが気になるところですが、あまりプレーについて深入りしないようにしましょう。
くれぐれも「今日点取った?」なんて聞かないでくださいね。
子供にとってはプレッシャーでしかありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
最後にチーム形態とチーム選びのポイントを整理しました。
サッカーチームの形態
レベル | 月謝 | 指導者 | 親の関わり | 試合 | 練習場所 | |
クラブチーム | 高い | 高い | 専門の指導者 | 少ない | 多い | クラブによる |
少年団 | チームによる | 安い | ボランティア | 多い | 多い | 近い |
スクール | スクールによる | 高い | 専門の指導者 | 無い | 無い | スクールによる |
チーム選びのポイント
- ご家族のライフスタイルとお子さんのモチベーションとで総合的に判断
- ママ友から情報を得る
- 体験会に参加してみる
- 監督やコーチの姿勢や言動
一概には言えない部分がありますので、やはり大事なのは情報収集と体験会ですね。
そして、聞きたいことがあれば監督やコーチに何でも聞いてみましょう。
他のサイトも参考にしたい、という方はサカイクさんの記事も参考にしてみてください。
少年サッカーは仲間意識が芽生えたり、感謝の気持ちを大事したり、とても成長できる環境です。
お子さんが楽しく成長できるクラブが見つかることを願います。
それでは楽しいサッカーライフを!
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