「念願のマイホーム」
なんていうフレーズを良く耳にしますが、「こんなはずじゃなかった・・・」という人は少なくありません。
「家を建てたいけど、資金が心配」
「新築を購入した後はどれぐらいお金がかかるのかな」
と今まさに悩んでいる人、けっこういると思います。
今回、私が、実際に家を購入した経験をもとに、マイホーム貧乏にならないように、資金計画、購入準備、購入後の維持費など、さまざまな角度からマイホームの「意外な」大変さを紹介しますので、そのような悩みはすぐに解決します。
最後までこの記事を読んでいただけると、マイホームの必要性やしかっりとした資金計画を考えるいい機会になると思いますので、「マイホーム貧乏にならない知識」を得ることができます。
それではさっそく見ていきましょう。
マイホームの特徴
まずはじめに、そもそもマイホームは必要なんでしょうか?
メリットとデメリットをしっかり押さえて、まずそこから考えましょう。
マイホームのメリット
住まいとしての安心感
まずはじめに、一生住める家を手に入れたという安心感ですかね。
もちろん、ローン返済はしばらく何十年と続きますが、問題なく完済すれば、自分の持ち家となります。
賃貸の場合、立ち退きなどがないとは言い切れません。
そいういう意味での安心感と充実感は得られますね。
ローン完済後は家賃はかからない
住宅ローンを完済すれば、家は自分のものになります。
そして、完済後は当然、家賃を払う必要がありません。
老後は家賃を心配せず、安心して暮らせることができます。
間取りやデザインが自由
建売だと仕様や間取りなどは決まってしまっていますが、注文住宅の場合は、家族構成に合わせた間取り、家族の好きな内装、好みのインテリアを選ぶことがが可能です。
もしものことがあっても・・・
住宅ローンを組むときは、必ずといっていいほど、団体信用生命保険への加入を求められます。
いわゆる「団信」というものですね。
この団信に加入していれば、契約者が万が一、死亡したり高度障がい状態になった場合、残りのローンが保険から支払われます。
ですので、安心して住むことができます。
自分の資産になる
デメリットと隣り合わせとなりますが、一応説明しておきます。
マイホームを購入すると、自分の資産になります。
何か事情があったときには住宅を売ることが可能です。
建物の価値はどんどん落ちていきますが、土地には不動産価値があります。
マイホームのデメリット
簡単に引っ越せません
やはり一番に浮かぶのはこれですかね。
そうです。簡単に引っ越すことができません。
転勤、家族構成の変化など、いろいろな状況になりうると思いますが、マイホームは、そういったライフスタイルの変化に合わせづらいと言えるでしょう。
維持費がかかる
そうです。維持費がけっこうかかりますね。
新築のチラシで、「月々〇万から」というフレーズ、けっこう見ますよね。
家賃以外にけっこうかかりますよ。
- 固定資産税
- 防水工事
- シロアリ駆除
- 外壁塗装
- 屋根補修
- 火災保険
- 地震保険
- その他
全て毎年かかるわけではありませんし、数年に一度、というものありますが、どれも数十万円します。
購入前にはきちんと工務店さんなどに聞いたり、自分で調べたりして、維持費対策の貯金をしておきましょう。
賃貸も悪くない
マイホームはある意味、ステータス的なものを感じることができますが、賃貸だってメリットがありますし、不自由はありません。
どうしても、戸建てはお金持ち、賃貸はお金が無さそう、世間ではそんなイメージが先行しますが、そんなことはありません。
お金の使いどころの問題です。
賃貸のメリット
ほとんどマイホームの裏返しですので、さくっと紹介します。
- 生活スタイルによって引っ越しできる
- 維持費は更新料だけで済む
- 戸建ての賃貸だってある
賃貸のデメリット
- 資産にならない
- 半永久的に家賃を払う
- 騒がしいと入居者からクレームがくる可能性がある
マイホームは必要?
前述したマイホームと賃貸の特徴を抑えて、
「マイホームは本当に必要なのだろうか」
「マイホームを購入しても生活水準は維持できるだろうか」
ともう一度よく考えましょう。
月々の支払い
私の場合もそうですが、平均的なサラリーマンは貯金の大半を住宅ローンの頭金にまわします。
マイホーム購入後は、毎月手取りの1/3、もしくはそれ以上のお金が住宅ローンの返済で無くなります。
子どもが生まれたり、貯金もしなくてはいけないのに、これでは生活が苦しいのは当然です。
夫婦共働きでくてはならないのは当然です。
今賃貸でいくら払っているから、それが住宅ローンに置き換わるだけ、と思っていませんか?
これがマイホーム貧乏になる一つの原因です。
前述したとおり、貯金がいくらあるのか、維持費はどれぐらいかかるのか、しっかり計算してくださいね。
家を売ることについて
昔は、ローンが払えなければ家を売る、という考えもけっこうあったようですが、今の時代、借金が残るケースが多いでしょう。
結果的に2重ローンのようになってしまいます。
また、賃貸の家賃をずっと払うのは、お金を捨てるようなもの、という考えもよく耳にします。
それなら、家賃を払う感覚でローンを払った方がいい、という人もいるでしょう。
しかし、持ち家の価値はどんどん落ちていきます。住宅ローンを完済するころにはそれなりの価値に下落しているはずです。
要するに30年落ちということです。
お金の使いどころ
せっかく貯めた貯金ですので、使いどころをしっかり考えましょう。
これから子育てをする家庭、すでにお子さんがいる家庭は、これからどんどんお金がかかります。
まず考えるべきは子供の成長と教育、そして、それにはたくさんお金がかかるということ。これをしっかり認識しておくべきです。
マイホームの頭金として使う予定のお金を、運用に回して老後に備えるのも一つの方法です。
リスクも認識する
「念願のマイホーム」はよくわかりますが、今の時代、一般的な収入のサラリーマンが持つには、大きいリスクだということもしっかり認識しておきましょう。
中古物件もあり
私は新築を購入しましたが、家計がつらくなるたびに、中古物件でもよかったかもな・・・と思ったりもします。
後悔ではありませんが、マイホーム=新築、というイメージが先行していたので、もっと視野を広げることも大事だったなと教訓として感じております。
子供が大きくなるまでは賃貸
お子さんが小さいと、部屋がいきなり傷ついたり、落書きしちゃったり、まさかと思うことがけっこう起きるんですよね。
それを考えると、物事の判断をある程度できる高学年、中学生ぐらいになるまでは賃貸で暮らし、タイミングを見てマイホーム購入する方法もありです。
しかし、お子さんが小さいうちは何かと騒がしいので、出産前にマイホーム購入、というメリットもおおいにあります。
ここらへんは双方にメリットがあるので、夫婦で話し合いが必要だと思います。
FPに相談しよう
マイホーム貧乏にならないために、しっかりFP(ファイナンシャルプランナー)に相談しましょう。
FPはお金のプロです。
保険を売っているだけではありません。
ライフスタイルに合わせて最適なお金のアドバイスをしてくれます。
自分で皮算用するのもありですが、個人的にはプロのアドバイスをもらったほうがいいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
最後になりますが、決してマイホームを否定しているわけではありません。
お金持ちの人、共働きで収入が多い家庭、しっかり貯金がある家庭は心配はないでしょう。
しかし、背伸びしてしまいそうな家庭、勢いで購入を考えている家庭、「どうにかなる」と思っている家庭、もけっこういるのではないでしょうか。
住宅ローンは、収入の何倍ものお金を借り入れできる融資です。
低金利時代ですので、今住宅ローンを組まないと損する、と考えて借り入れたいと思っている人もいるはずです。
しかし、借りた分は確実に返さなければなりません。
マイホーム貧乏にならないためにも、ライフプランにあわせた資金計画、無理のない返済プランを立てましょう。
不安なことがあれば銀行やFP(ファイナンシャルプランナー)に相談しましょう。
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